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弊社は【ベトナムNOW!】を通してベトナムの「今」をどんどん発信していく予定です。【ベトナムNOW!】をご覧いただき、少しでもベトナムの活気が伝われば幸いです。 第三回目からはベトナムのオフショア開発拠点としての現状と今後をシリーズでご紹介させていただいております。第四回目となる今回はシリーズ第二弾、ベトナムのソフトウェア産業の情報をお届けします。 ベトナムのソフトウェア産業市場規模ベトナムは2020年までにIT立国を目指していると言われており、IT人材の育成を国策として取り組んでいます。 この図は2009年以降のベトナム国内のソフトウェア産業の売上げの推移です。2015年は15.9億ドル(約1800億円)で、2014年以降は7,8%の伸びにとどまっています。ただし、ハードウェアも含めたIT産業全体だと2015年で495億ドル(5兆5923億円)と、殆どはハードウェアの輸出(携帯電話の生産がメイン)であることがわかります。 この図は2010以降のベトナム国内のインターネット広告市場規模の推移です。2015年のインターネット広告市場は329M USD(2017/03/26現在のレートで約366億円)です。2016年の日本のインターネット広告市場が1兆3,100億円(広告媒体費のみだと1兆378億円)でしたので、それと比べるとまだまだ市場が小さく、メディアもほとんどGoogleかFacebookです。Facebookがベトナム国内で解禁された2012年以降、Facebook広告が一気に伸びてきているのが上の図からわかると思います。 一方で、それ以外の国内のメディアの広告はあまり伸びておらず、マネタイズしづらい状況にあります。実際、ベトナム国内のメディアらしいメディアはほとんどニュースサイトです。 こういう状況ですので、今のところウェブサービスとしてマネタイズしやすいのはECサイトかゲームくらいです(もちろん小さい規模ではマネタイズ出来ているウェブサービスはもちろんあります。)。 この図は2012以降のベトナム国内のEC広告市場規模の推移です。まだ市場規模は小さく、有象無象のECサイトが現れては消え、を繰り返している状況で、デファクトになりうるECサイトが現れるのを待っている状況です。高い関税と歴史的な背景から、AmazonやAlibabaはベトナムには入ってきづらいのではないかと私は考えています。ベトナムのEC市場に関しては、【ベトナムNOW!】Vol.1にも詳しく書いていますので、そちらも御覧ください。
この表は2012年時点のクレジット普及状況を比較したものになります。 このデータから分かるようにベトナムではクレジットカードがほとんど普及していません。あったとしても、デビットカードのように事前に口座に入金しておき、その範囲で使用できるというものです。実際私も知り合いのベトナム人でクレジットカードを持っている人をほとんど見たことがありません。法人ですら持っていないところが多いです。 その為、ウェブサービス事業者が月額課金のように個人からお金を取るのが難しい状況にあるのも、国内のサービスがなかなか育たない原因の一つになっているのではないかと考えています。 ベトナムの主なソフトウェア開発会社さて、ベトナムにはどのようなソフトウェア開発会社があるのでしょうか。下記は2013年にVINASAでソフトウェア開発会社トップ30として挙げられていた会社のうち、売上げが特に大きいところです。ベトナムのソフトウェア開発会社は大体このVINASAに加盟しており、2017年現在会長はFPTグループのビン会長です。
VINASAに加盟している企業は殆どオフショア開発会社です。つまりソフト開発コスト低減を目的とした労働集約的な事業です。オフショア開発拠点としてのベトナムの可能性 〜1.ベトナムの概況〜に書いたように、価格の安さをウリにするビジネスは、その国の賃金上昇と、その他の新興国の台頭により急速に競争力を失います。 ベトナムがそのような道を歩まないようにするには、オフショアから国内産業へシフトする必要があると考え、そのために設立した会社が弊社スクーティーです。今は弊社もオフショア開発事業をやっていますが、開発チームが育って来たらゆくゆくは自社サービスで国内市場を作っていけるくらいの事業を育てたいと思っています。 またベトナム政府も、より経験のある外国人を受け入れたり、奨学金により海外留学を促し、海外の知見を取り入れながら、ポテンシャルの高いベトナム人エンジニアがより実のある知識と経験を獲得することも必要だと考えています。 FPTとは上に挙げた会社のうち、日本で一番有名なのはFPTだと思います。ただし先程挙げたのはFPTグループの中でもソフトウェア開発を行うFPTソフトウェアです。FPTはグループとしてはソフトウェア開発だけでなく、携帯通信キャリア、教育、貿易、デジタルコンテンツ等、様々な分野でビジネスを展開している巨大企業です。ベトナムのオフショア開発を語る上で、FPTは避けて通れませんので、もう少し詳しく紹介してみたいと思います。 FPTグループの創業者であり、現会長のビンさんは、ベトナムのビル・ゲイツと言われているような偉大なビジネスパーソンです。FPTグループ全体では2015年の全従業員数が26,818人、そのうち技術者が10,617人、総売上げは40,003B VND(2017/03/26現在のレートで1.76B USD、1962億円)で、なんと、ベトナムのソフトウェア市場規模よりも大きい売上げを誇っています。 この図は2015年のFPTグループの事業毎の売上げ比率です。事業の多角化が進んでいるのがわかると思います。技術製品流通+小売というのは、Apple、IBM、Microsoftなどの携帯電話やPCと言った製品の販売代理です。街中でかなりの数の販売店舗を見かけます。 また最近は投資事業にも力を入れており、その中でも農業に注目しだしているようです(※これは私の独自の見解です)。ベトナムは農業国なのでIT(或いはIoT)×農業を進めようとしているのかもしれません。 参考サイト
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ベトナムオフショア開発/ラボ型開発
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3/27/2017