こんにちは、スクーティー代表のかけやと申します。
弊社は生成AIを強みとする、ベトナムオフショア開発・ラボ型開発や、生成AIコンサルティングなどのサービスを提供するソフトウェア開発会社です。 弊社は【ベトナムNOW!】を通してベトナムの「今」をどんどん発信していく予定です。【ベトナムNOW!】をご覧いただき、少しでもベトナムの活気が伝われば幸いです。 第三回目からはベトナムのオフショア開発拠点としての現状と今後をシリーズで見ていきたいと思います。シリーズ第一弾は経済指標などを見ながらベトナムの概況をご紹介致します。 ベトナムの概況
まずはベトナムの一般的な情報、指標をご紹介します。詳細はJETROのサイト等を御覧ください。人口もGDPも大体日本の50〜55年前くらいの水準のようです。
成長著しいベトナム
近年成長著しいベトナムですが、具体的にどれくらい伸びているのでしょうか。
この図は2011年を1としたときの人口、名目GDP、インターネット人口の推移です。人口も実は年に100万人くらい増えているのですが、それ以上に名目GDPやインターネット人口が伸びており、人々の暮らしが良くなってきている様が見えるんじゃないかと思います。また、ベトナムの人口ボーナス期は2040年ごろまで続くと言われており、まだまだ経済の成長は続きそうです。
Facebookユーザー数に至っては2011年を基準とすると24.7倍もあるのですが、これは数年前までFacebookへのアクセスが制限されていたことが大きな要因です。私がベトナムに来たのは2012年5月でしたが、そのときは「一応」アクセスが制限されていました。一般的なプロバイダーからアクセスは出来ませんでした。しかし、hostsファイルかDNSを変更するとアクセスでき、なんだかなぁと思った記憶があります。周りのベトナム人もそのころから普通にFacebookを使用していました。
政治腐敗を始めとした新興国のジレンマから抜け出せるか
大前研一さんの言葉を借りると、ベトナムだけでなく新興国が近代国家化するためには、新興国のジレンマを抜け出す必要があるとのことです。
この表は2016年の政治腐敗認識指数ランキングです。なぜ政治腐敗が国の成長に関係があるかというと、政治腐敗がひどいと外国からODAが入ってきても、その窓口となる一部の役人の懐に入ってしまい、お金が十分に市中に回らないからだそうです。また、プロジェクト許認可をめぐる賄賂などもそうです。確かにベトナムの街中をみていても、途中で工事がストップしているのをよく見かけます。下記に紹介する鉄道の工事もそうです。
「新興国のジレンマ」の一つはこの政治腐敗です。もう一つは賃金上昇に伴う競争力の低下です。【ベトナムNOW!】のVol.5でITエンジニアの給与水準についてご紹介しますが、近年でも給与は年10%程度上昇しています。それでもまだ日本よりかは安いので、オフショア開発という事業が成り立ちますが、IT産業で数年後も競争力を保てるかどうかは、ベトナムが労働集約型のソフトウェア工場から、より知的生産的な事業へシフトできるかどうかにかかっていると、強く感じます。 社会インフラはこれから
絶賛成長中のベトナムですが、社会インフラはまだまだ整っていない部分が多いです。
上下水道の未整備は顕著で、都心部であっても30分程度スコールが降るだけで道路が「川」化します。 また、インターネットの回線速度が抜群に遅いです。カフェやレストラン等いたるところでWifiにつなげるのは非常に良い環境なので、回線速度はなんとかしてもらいたいものです。モバイルに関してはやっと一部のキャリアで4Gが出てきました。
この図は2015年の発電方式毎の発電容量の割合です。大部分を水力発電に頼っており、安定的な電力供給を出来ているとは言えない状況です。特に夏場はよく停電するので、企業は小型UPSを各電源毎につけるか、ノートPCに統一するなど、停電対策をとっています。
また、市内を走る鉄道も通っていません。今まさに工事中です。ハノイが8号線まで、ホーチミンシティが5つの地下鉄と6つのモノレールの建設が予定されているようです。ハノイは早くて2018年には最初の路線が運行開始予定とのことです。ただ、工事が遅れに遅れているので、スケジュール通りに運行開始することはまずありませんでしょうし、幾つかの路線は工事が頓挫するのではないかと思います。
また、社会インフラというわけではないですが、最近コンビニがやっと増えてきました。
元々ホーチミンシティにはファミリーマートやサークルKがたくさんあったのですが、ハノイにはローカルのShop & Goという小規模なものが点在していたレベルでした。それが2016年後半あたりからサークルKが急激にオープンラッシュを繰り広げるようになりました。うちの正面にもつい最近できて、便利になったなと感じます。 物価水準にたいして高めの不動産価格
ベトナムの不動産は妙に高いなと感じます。ハノイの西側に位置するDuy Tanという通りがITパークになっており、たくさんのIT系企業がオフィスを構えています。その通り沿いのオフィス賃貸料は、物件のグレードに応じてピンきりなのですが、11 - 22 USD / m2 / month程度が相場でした。
この図はちょっと古いデータですが、2013年の各都市の一人あたりGPDと地価の比較です。ホーチミンシティの地価は、マニラ、バンコクなどのようなより都市化の進んだ都市よりも地価が高く、圧倒的に都会のシンガポールと対して変わらない地価です。
こちらは2016年のオフィス賃料のホーチミンシティとハノイの比較です。オフィス賃料は固定費なので、会社としてはなるべく安くしたいところですね。もし現地法人設立をご検討であれば、是非ご参考にしていただければと思います。
上がり続けるベトナムの物価
私がベトナムに来たときは「テト(旧正月)に物の値段があがる」と言われていました。しかし近年はベトナム政府が物価上昇を抑制する動きに出ており、一時期のような急激な物価上昇はみられなくなりました。前回のテト後も目立った物価の変化は無かったように思います。
しかし、2011年のインフレ率をみてください。なんと18.6%です!この勢いで物価が変化すると、10年前と今とでは、同じ金額を払っても変えるものはガラッと変わっているでしょう。ちょっと比較してみました。
参考サイト
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いかがでしょうか?
私がベトナムに行く前は、ベトナムの知識0でフォーがベトナムの食べ物であることすら知りませんでした。まあそれは極端な例だとは思いますが、この記事を通して具体的な数字や景色を見ることで、まだベトナムに来たことがない方々にもより詳細にベトナムというものをイメージしていただけると嬉しいです。他にもより詳細な情報等ご希望ございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。 |
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3/22/2017